熟年離婚を考える前に心理セラピーを受けよう
熟年離婚が過去最多を記録する日本
【熟年離婚の8割】妻から切り出す理由
「熟年離婚が過去最多」というニュースを見ました。
別れを切り出すのは7~8割が妻側からだそうで、
理由の上位に上がっていたのは、
性格の不一致、金銭的理由、DV・モラハラとのこと。
アラフィフの私も、数年前まで夫婦関係にすごく悩んできたので、
ほんとによくわかります。
結婚して生活を一緒にするようになると、
価値観や考え方の違いが露わになっていきます。
洗濯物の洗い方や畳み方が違う、食事の作り方、食べ方、
味の好み、些細なことが私と違う…
気に入らない!
子供が産まれるともっと出てきます。
オムツを変えるタイミングから換え方、
あやし方、遊び方、叱り方、
教育方針も全然違ったりして、
フラストレーションが溜まっていきます。
本音を言わない時、あなたはどうしてる?
その度にみなさんはどうしてますか?
その時その場で、自分の考えや意見を伝えますか?
それとも言わずに我慢しますか?
あるいは、やんわりは言ってみるとか。
私は我慢するタイプでした。
言わずに心のなかに留めておく。
言う時があったとしても、やんわり言うとか、
ハッキリは言わずニュアンスで伝えるようなことをやっていました。
本音が言わないことで起こる夫婦問題
思ったことが言えないという人は、
たくさんの問題を引き起こしていきます。
- 相手に自分の気持ちを伝えていないので、どんどんすれ違ってく。
- 言ってもどうせわかってもらえない、私の考えの方が正しいのに!と怒りが溜まる。
- 相手に対して不信感が生まれる。
- 怒りが溜まると突然爆発したり、憎悪へ変わっていく。
- 旦那さんには怒りを出せないから子供に当たってしまう。
- 旦那さんにも子供にも出せない人は、自分を責めます。イライラする自分がダメだ。自分ができてないから自分が悪い。私の頑張りが足りないせいだ。
- 相手に自分の気持ちを伝えていないので、どんどんすれ違ってく。
人間関係がいつも上手くいかない人も、この特徴があります。
我慢という「抑圧」が生み出す末路
そしてもうひとつ、
我慢するというのは「抑圧」と言って、
この抑圧はギューッと奥にしまい込んでしまうもので、
絶対に消えないものです。どんどん溜まっていきます。
溜まってしまった抑圧は、いろんなものを生みます。
- 相手を思い通りに動かそうとして、コントロール
- 相手が悪いと敵意が湧き怒りまみれになって、意地悪(攻撃)する
- 相手が変わってくれたら良いのにと、問題の責任を相手に押し付ける
- 抑圧しているものを感じないように回避して、あらゆる依存症になる
様々な問題を引き起こすようになります。
相手に気持ちを伝えないと、どんどん距離が離れていきます。
最終的にはもうやっていけない!
離婚した方がマシだ。その方が楽になれる。
という考えになっていき、
最悪の場合は生きていても何も楽しくない。
生きる意味がわからない…
消えてしまいたいとなっていく人もいます。
(私はこうなりました)
離婚する夫婦の多くは、
本音で会話していないという問題が生じていると私は思います。
夫婦会話がない。連絡事項しか喋らない。
子供の事やペットの話はするけど自分の話はしない。
目を見て喋らない。
これが続くと怒りが増し憎しみを募らせ、
仮面夫婦とか家庭内別居、離婚という方向へ行ってしまいます。
では、なぜ言いたい事を言わないのか?
友達にも
「なんで言わへんの?単純に言えばいいだけやん。」
とよく言われてました。
我慢している妻たちの抱える「恐怖」
言いたい事が言えない問題を抱えている人は、
そこに何らかの恐怖を持っています。
- 意見を言うと喧嘩になる。
- お前の方がおかしいとか言われて否定されてしまう。
- 相手を否定することになり、傷つけてしまう。
- 言ったら気まずい雰囲気になりもっと居心地が悪くなる。
- 夫婦関係が悪くなると、子供の教育に良くない。
悪い影響を与えてしまう。 - 嫌われてしまうのではないか。
- 嫌われてしまったらひとりぼっちになる。(孤独の恐怖)
- 孤独になったら生きていけない(生存の恐怖)
心の奥深くには、
「孤独の恐怖」、「生存の恐怖」というのが眠っています。
なので、簡単には言えないのです!
この恐怖に向き合うのはとても怖いので、
言わないという選択をし見ないように避けています。
その方が平和でいられるし、喧嘩の労力を消費しなくていいし、
嫌われなくて済むし、否定されないし、一人にならずに済む、
生きていられる。
メリットがすごくあるのです。
これが心理的利得というものです。
言わない生き方を選んでいるのは、
まさに“自分自身である”ということです。
ここが大きなポイントです!
ここで気づいた方もいるかも知れませんが、
なぜ言いたい事をわないのか?の例に挙げた項目、
これ全部自分の勝手な思い込み(妄想)であると思いませんか?
まず言ったことあるんかい?みたいな。
言わずに勝手に妄想して、そうなるに違いない!
と思い込んでいますよね。
この妄想しているという事は、
心理を学ぶまで自分自身で全く気がつきませんでした。
妄想ってなんですか?と言ったぐらいです。
全ての問題は幼少期に遡ると見えてくる
ある本にも書いてあったのですが、
思い込みというのは
幼少期6歳ぐらいまでに、
主に親との関わりの中で身に着けた生き方、
「人生脚本(エリック・バーン提唱)」
を自分で書き上げてしまうことによって、
それを前提として生きていってしまうというもの。
この前提があまりに当たり前すぎて無自覚なんですね。
【人生脚本】あなたの無意識にある生き方のパターン
私が所属している、
日本リトリーブサイコセラピー協会が教える
心理セラピーのメソッドでも
この「人生脚本」を扱います。
幼少期からどんな前提をもって生きているのか。
実際の自分の行動には
どんな心理的利があるのかを明らかにしていきます。
無意識から意識上へ浮上させます。
そうすると、私がやってるのか!
私の問題なんだという事が分かります。
それが腑に落ちれば、
これからの未来をどうしていきたいか考えることができます。
この人生脚本を書き換えるということを、
自分で決意する。
そうすると行動に起こせるようになり、
自分の思うような人生を選んでいくことができる!
という方向へ進んでいきます。
これが根本解決の道なんですね。
言いたい事が言えないから、
言えるように行動を起こしてみよう!
ポジティブシンキングでやってみよう!
といくら行動を変えてみても、
根底にある自分の恐怖や前提の生き方を見直さない限りは、
またリバウンドしてしまい、
繰り返してしまうということになってしまいます。
離婚したいか悩んでいるという場合には、
まず自分の幼少期からの生き方の前提を見ていくことが大切ですね。
まずは自分の問題に向き合うことができたら変化が起きてきます。
それから離婚するかしないかとか、
自分の人生どうしたいかを決めてもいいと思います。
離婚寸前だった過去の私
「セラピーを受けて、
何も変わらなかったら離婚しよう!」
心理セラピーを提供する
日本リトリーブサイコセラピー協会の門を叩きました。
心理セラピーで取り扱う「幼少期の感覚・感情」
最初は、
「100%旦那さんが悪い」
「相手が間違っている」
「相手が変わってくれさえしたら、上手くいくのに…」
と言ってセラピーを受けましたが、
扱ってもらったのが”幼少期の感覚・感情”でした。
最初は旦那さんの話しをしているのに、
どうして両親の話になるんだろう?と思っていたのですが、
セラピーが進むにつれて、
旦那さんに反応してる感覚・感情が、
幼少期に両親との間で感じていた感覚・感情
これと見事に一致していて
ビックリしました!旦那さんに両親を投影して、
ずっと怒っていたんだ、ということが分かりました。
怒りを抑圧すると、投影は必ず起こります。
あの一致感はほんとに衝撃的でした!
セラピー後は、
旦那さんは悪くないなということに気がつきました。
思い込んで、悪者にしているのは
私の方なんだと理解しました。
セラピーを受けた後の変化
セラピーを受けた後は、
気持ち悪いぐらい自分が変わりました(笑)
まず、旦那さんにイライラしない。
むしろ、自分から会話していくようになりました。
情緒的な会話など一切なく、
事務連絡しかしていなかったのが、
「今日は嬉しいことがあったよ」
「こんな楽しいことがあったよ!」
「嫌なことがあったから聞いてほしい」
「今日はしんどい、疲れた。何もしたくない」
「家事をやっといてほしい」
なんでも言えるようになりました。
(今まではこんなことすら言えなかったんです)
自分の気持ちを伝えることで、
今まで嫌われるとか険悪ムードになると思っていたのが、
あれ?以外にならないなとか。
言ったらわかってくれた。
「助けてくれるんだ!」
と成功体験を積むことができました。
これがまた自分を肯定できるものとなり、
どんどん言えるようになってきました。
もちろん嫌な顔されるときもあります。
頼んでも断られることもあります。
でもだからと言って、腹が立ったりはしません。
「仕方ないな、お互いに対等な立場で協力し合おう」
という気持ちになれました。
不思議なくらい感覚が変化しました。
何歳からでも、人生変えることができます!
自分で選び直すことができます!
今回は夫婦関係についての話をしましたが、
子育てについてや、人間関係、
さまざまな悩みのご相談をお受けします。
ぜひ一人で悩まずに話だけでも聞いてほしいとか、
体験してみたい、とかありましたらお気軽にご相談くださいね。
精一杯サポートさせていただきます。